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僕は病気だった。
なんの病気なのかは知らない。
でも難病なのだろう。
過保護なママは、悪くなるといけないからか、家から出してもくれない。
もう、14才になるのに、学校にも行ってないんだ。
だから、友達もいない。かわいそうだろ? 
そんな僕を励ましてくれたのは、一匹の犬だった。
名前はレン。
レンだけが、僕の友達だった。
レンはいつも一緒にいてくれる。
忙しいママが、ずっと留守の時も、僕を励ましてくれるのはレンだ。
僕が気落ちしてる時なんか、レンはバカなことをやって、笑わせてくれる。
自分のしっぽを追いかけまわして、くるくる回ったりね。
レンがいるから、僕は一人ぼっちじゃなかったんだ。
一人と一匹、いつも窓から、外の世界を見ていた。
「いつまでも一緒にいようね」と、僕は言った。
でも、それはかなわない。どうがんばったって、犬の方が寿命が短い。
レンは、僕を残して、あっけなく死んだ。
ママはすごく泣いた。僕も泣いた。
僕らは仲良しだった。少し寒い時なんかは、寄り添って寝たぐらいだ。
あのぬくもりを僕は忘れない。
それから、僕の病気も進行したようだ。
具合の悪い日も多くなってきた。
もう少しでレンのところに行けるような気がした。
そして、とうとう僕も死ぬ時が来た。
僕は声にならないような声で、ママに言った。
「ママ、短い間だったけど、今までありがとう。
次、生まれ変わっても、僕はママの子供でいたいです。
そして、出来ればレンとも、兄弟になって、
次は病気でもなくって、二人で元気に外の世界で遊びまわりたいな」
そうして、僕はママの腕の中で、息を引き取った。 
 
ママと呼ばれていた女性は、涙を流した。 
「レンに続いて、ソラまで逝っちゃうなんて。
仲が良かったから、一緒に逝っちゃったのかしら。
それにしても、変わっていたわ。犬とも仲が良いし。
しゃべるように、ゴロゴロのどを鳴らすの。
まるで、人間みたいな猫だったわ」

 <文責:Dr.K>

一人と一匹画像         

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