2016年2月12日
2月と言えば、バレンタインの季節ですね。
最近は、“告白する日”から“感謝の気持ちをシェアする日”となっているようです。
去年は、男性の4人に1人がチョコを異性または同性にあげるという“チョコ男”がいたとか。
そんなチョコレートの甘美な味や香りに秘められた、健康効果についてご紹介します。
◆チョコレートの良いところ◆
◇ポリフェノールの抗酸化作用◇
ポリフェノールにはがんや動脈硬化などを引き起こす活性酸素の働きを抑え、悪玉コレステロールの上昇を防ぐ作用があるといわれています。成人の1日のポリフェノール摂取量は平均1010mg。理想摂取量(1500mg)に近づくために1日に200~500mgくらいのポリフェノールの摂取がすすめられています。(※表1を参照)
100g中で含有量が多いのは赤ワイン、バナナ、マンゴーと続き、チョコレートはその次に値します。
◇リラックスしたいときや集中力・記憶力の向上に◇
カカオの褐色部分であるテオブロミンという成分には、神経を鎮静させる作用があり、リラックス効果があります。ちなみに、ポリフェノールやテオブロミンはカカオに含まれているので、褐色部分を含まないホワイトチョコレートにはほとんど含まれていないようです。
また、最近の研究ではチョコレートの甘い香りに、集中力や記憶力がアップすることが明らかになってきています。
他にも健康に良い成分を含むチョコレート。
でも、油と糖質が多く高カロリーな食べものなので、食べる量とタイミングに気を付けましょう。(成分表は、タニタ健康応援ネットより)
◆チョコレートと上手に付き合うために・・・◆
チョコレートに限らず、間食は1日に200kcal程度が理想と言われています。
食べる際はカロリー表示を確認しましょう。
表1 50gあたりのエネルギー量およびポリフェノール量(板チョコ約1枚分)
エネルギー量(kcal) | ポリフェノール量(mg) | |
ミルクチョコレート | 279 | 410 |
ビターチョコレート | 281 | 700 |
高カカオチョコレート
72% |
280 | 1,270 |
また、夕方以降に消費するエネルギーは少ないので、食事から摂った余分なエネルギーは体
脂肪として蓄積されやすくなります。食べるなら、夕方までに済ませましょう。
美味しくて健康効果もあるチョコレート。上手に取り入れてみてくださいね。
(文責:管理栄養士)