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皆さま、年末年始はどのように過ごされましたか。生活リズムの乱れや食べ過ぎ・飲みすぎなどにより疲れが溜まっている方もいるのではないでしょうか。これからまた日常生活が始まります。徐々に食事・運動・休養をいつものペースに戻していきましょう。

突然ですが今回のテーマは『ナマケモノ』についてです。

私のパソコンのスクリーンセーバーがたまたま、ナマケモノの画面だったことがあったのですが、満面の笑顔に(のように見えて)とても癒されたので、その生態について気になり調べてみました。

ナマケモノは南アメリカ、中央アメリカの熱帯林に生息し、生涯のほとんどを樹にぶら下がって過ごします。
主食は葉や新芽などで、1日に8g程度しか食べません。食べたものを消化するのにも16日間かかり、週に1回程度、樹から降り地上で排便、排尿をします。

移動の際も、最速で時速1.6㎞しか出せず、その動きの遅さから体には苔が生えます。苔が生えることで地上や空の敵からのカモフラージュになるそうです。(参考記事:ナショナルジオグラフィック日本版)

ここまでで分かるように、ナマケモノは基礎代謝が非常に低く、ごく少量の食物摂取で生きていけます。
早く、強く、大きくの生き物の生存競争の過程を完全に無視し、あえてゆっくり生きるという進化を遂げてきた生き物なのです。

しかし人はナマケモノのように生きることは出来ません。

年齢や性別、活動の強度によって違いますが、一般的な成人の摂取カロリーの目安は大体1,800~2,200kcal前後です。
sport_walking_oldman[1]

健康な体を維持するために、規則正しく栄養バランスのいい食事と、基礎代謝をあげるためにも筋力を維持する必要があります。

人はナマケモノのように捕食者に脅えることはありませんが、様々な原因から病気のリスクには常にさらされています。

前述したように、ナマケモノは、ただ怠けてのんびり生きているのではなく、ナマケモノとして生きるために一生懸命ゆっくりと生きているのです。

人も、人として心も体も健やかに生きるために、まずは自分の生活を少し振り返ってみることが大切だと思います。
多忙な生活で毎日が精一杯な方、不規則な勤務形態な方こそ、その振り返りは必要です。難しく考えず、まずは食事を3食摂る、1日に1皿でも野菜を食べる、1日10分余計に歩くなど、取り組めそうな簡単な目標を立ててみてはいかがでしょうか。当施設の栄養管理士・保健師もいつでも健康づくりのお手伝いをいたします。

ナマケモノが一生懸命ゆっくり生きているように、人も、心と体の健康を保つために、ゆっくりペースでできる事から取り組んでいけるといいですね

ナマケモノ

 

(文責:健康推進室)